武田研ミーティング(2005.8.4)

武田研ミーティング
2005年8月4日(木)15:00-19:00
国立情報学研究所 セミナー室2(学術総合センター15F)

内容
15:00-17:00 アルファシステムズとのミーティング(希望者のみ)
17:00-19:00 間瀬特番:研究計画の発表とブレスト

武田研ミーティングは参加自由のカジュアルミーティングです.参加を希望される方は,事前に大向(i2k@nii.ac.jp)までご一報ください.

Posted by i2k at 2005.07.30 19:26 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (24)

武田研ミーティング(2005.7.28)

武田研ミーティング
2005年7月28日(木)15:00-17:00
国立情報学研究所 セミナー室2(学術総合センター15F)

内容
15:00-17:00 平田特番:研究計画の発表とブレスト

武田研ミーティングは参加自由のカジュアルミーティングです.参加を希望される方は,事前に大向(i2k@nii.ac.jp)までご一報ください.

Posted by i2k at 2005.07.28 19:34 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (29)

博士への長い道2005 ver.0.1

博士後期課程の3年間はいろいろなことがあって大変だったのですが,そういう時に諸先輩方の「博士への長い道」シリーズはとても参考になり,また励みになりました.恩返しの意味を込めて,ぼくも自分の経験談を書いてみようと思います.誰かの参考になることを願って...なお,章立ては首藤さんのページを参考にさせていただきました.

進学するかしないか
博士号を取ろうと思うきっかけは人それぞれです.情報系では,博士号は研究者として生きていくための免許証みたいな扱いをされていますし,海外では博士号は非常に高いステータスなので,それを目指すというのもありだと思います.ぼくの場合は,「そこに山があるから」みたいな感じで,わりと気楽に決めてしまいました.普通ではない生活をしてみたい,という好奇心もありました.

学校選び
ぼくは博士後期課程への進学の際に学校・研究室を変えました.このタイミングで変えるのはかなり少数派だと思います.当然ながらもとの学校・研究室で博士号を取るという選択もあったのですが,自分の研究テーマが異端気味だったのと,単純に東京に行きたかったという2点で決断しました.
博士後期課程ともなると,入学試験の前に,あらかじめ受け入れてもらえるかどうかを打診する必要があります.基本的にはこういうパターンはあまり好まれないと思っておいた方がいいでしょう.修士からなら5年計画を組めたものが,3年になってしまうので.ぼくの場合は,進学先が博士後期課程のみという特異なところなので受け入れについては全く問題ありませんでした.しかし,3年で博士号を取れるかどうかについてはat my own riskです.

初モノの入試
これは完全にレアケースなので読み飛ばしてもらって構いません.ぼくの進学先は設立1年目で,しかも国立でした.これが何を意味するかというと,国の予算が執行される4月1日にならないと実際の業務が始められないので,入試が4月にずれこんでしまうのです.普通は前年度の8月ぐらいに決まるわけですから,身分の決まらないまま過ごす修士2年の数ヶ月間は針のむしろです.実際,合格が決まったときには緊張の糸が切れたのか,胃炎で入院してしまいました...初モノは倍率が低くなりがちなので狙い目だという人もいますが,メリットとデメリットを考えた方がいいと思います.

在学中の収入
博士後期課程に行く・行かないを決める要因がお金であるという人は多いかと思います.理系で修士を出て就職すると年間400万〜450万として,3年間で1200万〜1350万が機会損失になります(学部で考えるともっと).それに入学金と授業料が計200万程度かかるので(国立の場合),単純に損得を考えると修了時から1500万ほどの差をリカバーできるような職に就かないと意味がありません.
これに対して,収入の部は人によりけりです.ベストは日本学術振興会の特別研究員になることで,3年間月20万が保証されます.また年100万程度の研究費ももらえます.ただしこれがもらえるのはごく一部の選ばれし者たちで,採択率は5%程度,修士の間にジャーナルを1本以上通してないと厳しいようです.ぼくは残念ながら採択されませんでした.
ということで,ぼくの場合は育英会(現・日本学生支援機構)の奨学金,という名の未来からの借金と,RAのお給料で生活していくことになりました.奨学金は無利息の第1種が取れて月額11万ちょっと,RAは指導教官の科研費から特別研究員としていくばくか(奨学金よりやや少ないくらいの額)をいただきました.うちの大学ではRAになれるかどうかは完全に指導教官の裁量だったので,事前に見通しを聞いておいた方がいいかもしれません.ともかく,この2つでなんとか生活ができそうな感じではありました.

未踏に出してみる
収入については,ぼくは珍しいケースだと思います.というのは,情報処理振興機構(IPA)の未踏ソフトウェア創造事業に採択され,その支援を受けて人件費として給料をもらっていました.未踏はソフトウェア開発に関する個人支援スキームです.ぼくは自分の研究内容の一部をソフトウェアとして切り出し,実際に使えるものにするという提案書を書きました.最終的にプロトタイプではない品質のものを納入し,成果報告書を書くという一連の作業は大変でしたが,実りの多いものでした.また収入面でも,少なくとも奨学金には頼らなくて済む体制ができました.

審査開始の条件
博士論文の審査に入るためには,一定の業績があることを証明する必要があります.基準は大学・研究科によってまちまちのようですが,総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻の基準は以下の通りです(2005年現在).
・原著論文 1本
・査読付き国際会議 1本
これらが後述の予備審査(D3の11月)までに出版(あるいは採録通知をもらう)されていなければなりません.ちなみにこの基準は最低条件です.論文はあればあるほど審査が楽になるでしょう.なお,上記の2本はそれぞれ別のテーマであることがほぼ必須です.

業績が揃うまで
ぼくの場合は原著論文は1本,査読付き国際会議は数本ありました.スケジュールは以下の通りです.
原著論文
2004年1月(D2) D1のネタで投稿.
2004年4月(D3) 条件付き採録.
2004年7月(D3) 修正.採録決定.
2004年11月(D3) 掲載.
査読付き国際会議
2003年1月(D1) M2のネタでフルペーパー.
2003年9月(D2) D2前半のネタでポスター.ワークショップ.
2003年11月(D2) D1のネタでショートペーパー.
2004年5月(D3) D2後半のネタでフルペーパー.ワークショップ.
2004年10月(D3) D1のネタでフルペーパー.
2004年11月(D3) D2のネタでフルペーパー.
国際会議の方はわりと早いうちから数をこなしていたので気分は楽だったのですが,振り返ってみると,文句なしに条件を満たしたのは最後の11月であるとも言えます.原著論文の方は本当にぎりぎりでした.特集号ではなく一般論文だったので査読がいつ終わるのか気が気ではなかったです.

博士論文の執筆
7月に原著論文の採録と国際会議(決定版)の採録が決まったので,いつでも博士論文を書き始めてよいことになりました.当面の目標は11月の予備審査のために草稿を出すことです.論文の言語は英語でも日本語でも構いません.ぼくは日本語で書きました.

手続き・スケジュール
under construction...

就職活動
修了の目処が立つまではなかなか就職のことまで頭が回らないのですが,7月でだいぶ気が楽になったので,ポストを探しはじめました.実のところ,最初に申し込んだところで内定をもらって,そこで決めてしまったので参考にはならないかもしれません...

随時書き足していきます.

Posted by i2k at 2005.07.22 19:26 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (21)

RDFメタデータに基づく情報流通環境の構築と運用

安達 真, 大向 一輝: RDFメタデータに基づく情報流通環境の構築と運用, 日本ソフトウェア科学会第22回大会論文集, 2005. (to appear)

本研究では,RSSやFOAFといったメタデータを利用し,個人間の情報流通を支援するためのアプリケーション「glucose」について議論する.glucoseは情報の閲覧だけでなく,情報発信やWebサービス統合の基盤として機能する.本発表では,glucoseの実装の過程で得られた知見や運用結果について述べるとともに,今後の目標であるセマンティックWeb環境の実現のために必要な要素について考察を行う.

Posted by i2k at 2005.07.22 03:38 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (1)

電気四学会関西支部 専門講習会

電気四学会関西支部 専門講習会
2005年10月11日(火)13:00-17:00
中央電気倶楽部(大阪市北区)

「ブログとメタデータによる情報流通プラットフォーム」
大向 一輝(国立情報学研究所)

Posted by i2k at 2005.07.22 03:30 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (22)

社会情報学フェア2005

社会情報学フェア2005 Webが生み出す関係構造と社会ネットワーク分析 ワークショップ
2005年9月12日(月)9:20-17:30
京都大学 百周年時計台記念館 百周年記念ホール(京都市左京区)

パネルディスカッション「SNSの現状とこれから」
武田 英明(国立情報学研究所)
笠原 健治(イー・マーキュリー/mixi)
森 裕治(早稲田大学)
安田 雪(東京大学)
松尾 豊(産業技術総合研究所)
湯田 聴夫(ATR)
大向 一輝(国立情報学研究所)

Posted by i2k at 2005.07.22 03:20 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (59)

国立情報学研究所 情報学オープンフォーラム

国立情報学研究所 情報学オープンフォーラム
2005年8月30日(火)15:00-17:30
国立情報学研究所 会議室(東京都千代田区・学術総合センター12F)

「学術情報サービスのユーザビリティ・デザイン −ユーザーの視点から」
大向 一輝(国立情報学研究所実証研究センター助手)

Web上で提供されている学術情報サービスを題材として、ユーザーが求めるユーザビリティやデザインのあり方について議論します。また、今後普及が期待されるコミュニティ指向の情報流通環境について触れ、学術情報サービスへの適用可能性について述べます。

Usability and Experience Design for Academic information Services
Dr. Ikki Ohmukai, Assistant Professor of National Institute of Informatics (NII)

Because of progress in information retrieval technologies, academic information services can provide a huge amount of information at a time. However it will be needed more consideration for principle of usability and experience design. This lecture discusses the issues from the viewpoints of common user, and proposes community-oriented information service.

Posted by i2k at 2005.07.22 03:10 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (19)

フィードビジネス・カンファレンス

フィードビジネス・カンファレンス 〜RSS/AtomによるWeb革命
2005年8月5日(金)13:00-15:30
株式会社グロービス 東京オフィス(東京都千代田区)

パネルディスカッション「Feed Syndicationの活用パターン」
藤井 彰人(サン・マイクロシステムズ)
後藤 康成(ブログエンジン)
大向 一輝(国立情報学研究所・グルコース)
塚田 耕司(ルート・コミュニケーションズ)
田中 弦(RSS広告社)

Posted by i2k at 2005.07.22 03:00 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (1)

サーベイ:Blog研究の現在 2005

大向 一輝: サーベイ:Blog研究の現在 2005, 第10回人工知能学会セマンティックウェブとオントロジー研究会, 2005.

本発表では,WWW2005で行われたWeblogging Ecosystem Workshopや,第19回人工知能学会全国大会で発表されたBlog関連の論文を概説し,Blog研究の現状と今後の方向性について議論する.

PowerPoint [1.61MB]

Posted by i2k at 2005.07.19 02:09 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (31)

セマンティックWeb・メタデータ勉強会:第2回の詳細

セマンティックWeb・メタデータ勉強会:第2回
日時
2005年7月28日(木)18:30〜20:30
場所
国立情報学研究所 セミナー室1(学術総合センター12F)
地図はこちら
内容
・A Semantic Web Primer輪読 2章(担当:間瀬)
・自己紹介
・A Semantic Web Primer輪読 3章(担当:上松)
・おまけ
備考
・資料はこちらで用意します.
・セキュリティの都合上,19時以降は各階の入り口が施錠されてしまいますので,遅れてこられる方は12Fに到着しましたら大向の携帯に連絡してください.
出席者(50音順)
大向,安達,五十嵐,市瀬,上松,大橋,小林,土屋,濱崎,平田,丹羽,沼,間瀬,御手洗,村上,森田,山田

Posted by i2k at 2005.07.15 01:50 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (15)

サーベイ:A Semantic Web Primer Chapter 1

大向 一輝: サーベイ:A Semantic Web Primer Chapter 1, セマンティックWeb・メタデータ勉強会(第1回), 2005.

PowerPoint [369KB]

Posted by i2k at 2005.07.14 02:10 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (14)

セマンティックWeb・メタデータ勉強会:第1回の詳細

セマンティックWeb・メタデータ勉強会:第1回
日時
2005年7月14日(木)18:30〜20:30
場所
国立情報学研究所 セミナー室2(学術総合センター15F)
地図はこちら
内容
・イントロダクション
・A Semantic Web Primer輪読 1章(担当:大向)
・自己紹介
・輪読担当振り分け
・今後の進め方
備考
・資料はこちらで用意します.
・セキュリティの都合上,19時以降は各階の入り口が施錠されてしまいますので,遅れてこられる方は15Fに到着しましたらセミナー室の内線(03-4212-2616)に連絡してください.
出席者
大向,安達,五十嵐,上松,大橋,鈴木,土屋,平田,福田,丹羽,沼,松尾,間瀬,松岡,森,森田,山口(哲),山口(征),山田

Posted by i2k at 2005.07.01 17:32 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (29)

当面の予定(7月〜8月)

A Semantic Web Primer (Cooperative Information Systems)場所
国立情報学研究所(学術総合センター)のセミナー室で行います.部屋はそのときどきによって変わるので,事前に連絡します.

日程
基本的には隔週で行う予定です.7月14日(木)からスタートします.
第1回 7月14日(木)18:30-20:30 イントロダクション・A Semantic Web Primer 1章(大向)・自己紹介
第2回 7月28日(木)18:30-20:30 A Semantic Web Primer 2章(間瀬)・3章(上松)
第3回 8月11日(木)18:30-20:30 A Semantic Web Primer 4章(安達)・5章(沼)
第4回 8月25日(木)18:30-20:30 A Semantic Web Primer 6章(鈴木)・7章(丹羽)

内容
7月〜8月はセマンティックWeb超入門編として「A Semantic Web Primer」を輪読します.その後は進み具合に応じてWWW(International World Wide Web Conference)やISWC(International Semantic Web Conference)の論文を読む予定です.

参加方法
勉強会に参加を希望される方は,大向(i2k@nii.ac.jp)にメールをいただければ,連絡用MLに追加します.

Posted by i2k at 2005.07.01 17:31 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (27)

参加者一覧

現時点で興味を表明していただいた方の一覧です.(五十音順)

氏名所属
大向 一輝国立情報学研究所
安達 真早稲田大学・グルコース
五十嵐 靖也日本技芸
市瀬 龍太郎国立情報学研究所
上松 大輝横浜国立大学
大橋 久美子東京医科歯科大学
小林 一樹総合研究大学院大学
鈴木 聡東京工業大学
土屋 吉寛東京電機大学
濱崎 雅弘産業技術総合研究所
平田 敏之北陸先端科学技術大学院大学
福田 聡慶應義塾大学
丹羽 智史東京大学
沼 晃介総合研究大学院大学
松尾 豊産業技術総合研究所
間瀬 哲也電気通信大学
松岡 有希総合研究大学院大学
御手洗 大祐日本技芸・CNET Japan
村上 明子日本IBM
森 純一郎東京大学
森田 武史慶應義塾大学
山口 哲アルファシステムズ
山口 征人慶應義塾大学
山田 太造国立情報学研究所

Posted by i2k at 2005.07.01 15:58 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (21)