2005.05.14

RSSコンソーシアム

結論:今年はRSSコンソーシアムを(ちゃんと)立ち上げます。

WWW2005に参加して改めて思ったのは、アカデミアのプレイヤーとビジネスのプレイヤー、そしてある意味でその中間にいる公共的なプレイヤーの三者の関係がうまくいってはじめてWebが成り立ち、逆にぎくしゃくしているときにはWebの方向性も見えづらくなるなあということです。その中で、公共的プレイヤーであるW3C(World Wide Web Consortium)の存在は極めて重要です。大学や企業から派遣された人々(プロパーもいる)がここで議論し、その結果が規格として勧告され、各プレイヤーはこれを守ることでWeb上の相互運用性が保たれます。Webがここまで来ることができたのは、ほどほどの自由度と、ほどほどの相互運用性のバランスが絶妙だったためではないかとぼくは思っています。

さて、こういった観点から現在のBlog世界やRSS世界を眺めてみると、なかなかいい線を行っているのではないでしょうか。研究者が多少出遅れている感はありますが、個人でアプリやサービスを作っている人も、ビジネスとして運用している人も、基本的なフォーマットは守っていますし、その上で健全な競争が起こっています。アメリカを中心としたRSSのバージョン間競争(1.0/2.0/atom)はありますが、いまのところはRSSリーダー・アグリゲーター開発者のレベルでなんとか吸収できています。

この流れ、すなわち創発的な均衡状態はずっと続くのでしょうか。理想としてはそうあってほしいのですが、期待通りに行くかどうかはわかりません。ちょうど、ソーシャルブックマークやタグや広告など、これまでには考えられていなかったモデルが続々と登場して、考えるべきことが多くなるでしょうし、折からのRSSの普及もあって新たに参入してきた人も増えています。このような状況で、BlogやRSSについて、ほどほどの自由度と、ほどほどの相互運用性のバランスをこれからも確保していくために、プレイヤー同士の議論の場があってもいいのではないかと思うようになりました。

幸いなことに、いまBlogやRSSに携わっている人々は、人間関係的に近いこともあり、ある場面ではライバル同士であっても、ある場面では建設的に議論しあえる関係にあります。それを生かして、定常的な議論の場を持つことで、よりよいサービスや研究を生み出す土壌が作れればと考えています。

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ということを1年以上前から思っていて、Blogサービス提供者やRSSリーダー作者にお声がけしてMLを作り、「www.rssconsortium.org」というドメインも取り(レッドクルーズ船木さんの協力もあり)、あとは実行するのみという状態からかれこれ数ヶ月が経ってしまいました。組織が創発的に立ち上がることはほとんどなく、旗振り役が必要なのですが、当の本人が卒業や進路の話で動けませんでした。この間、RSSは順調に普及し、その一方でさしたる混乱はなかったわけですが、そろそろ組織的な動きをするには最後のタイミングかなという気はしています。

個人的には、NII所属の研究者としての視点と、グルコース社所属の開発者としての視点(コードは書いてませんが)を持ちながら、両サイドをつなげる公共的な立場を作っていければと思っています。ちょうどNII自体がそういったミッションを課された場所でもありますし。

固い話や自分の話はさておき、先端的なテクノロジーについて議論するのは単純に楽しいので、そういう場を作りましょう!ご興味のある方は、ぜひご参加ください。詳細はこのBlogで随時更新していきます。また識者の方々にはこちらからご相談させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

ということで、こうやって宣言をWebに載せてしまったので、もうあとには引けません。。。

Posted by i2k at 01:22 AM | Permalink | Comments (1) | TrackBack (4)